理事長の呟き
〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜
Vol.76
11月も半ばを過ぎたにもかかわらず、日中はまだまだ暖かく朝晩の寒暖差で体調を崩してしまう方々も多いようです。今年は観測史上最も遅く富士山の冠雪を記録したようですし、全国の紅葉の名所もこのような天候続きでその色付きにも影響が出ているみたいです。ユニクロもいつもであればダウンの宣伝をする頃かと思いますが、いまだに「スウェットが豊富にある」とか言っていますから、重衣料の売り上げも期待薄なのかもしれません。
今年の新語・流行語大賞のノミネートも発表されて、今年の初めに私が絶賛したテレビドラマ「不適切にもほどがある!」の“ふてほど”はしっかりとエントリーされました。おそらく来年の箱根駅伝の裏番組でTBSは一挙再放送すると思います。そこで来月発表される大賞は、ここはもうノーベル平和賞の受賞のお祝いで、“被団協”にしておけば全てが丸く収まりそうな気はしておりますが果たしてこの予想は如何なものでしょう?
前回のコラムでは、自・公併せて過半数は何とか死守するのではないかと予想致しましたが、これがものの見事に外れてしまった衆議院選挙でした。それでも何とか当選できた非公認の裏金議員をかき集めてみても過半数を超えることは出来ず、今後しばらくは何を決めるにしても時間がかかってしまうことになりそうです。ちゃんとした審議をすることで時間が必要なのは構いませんが、各党が入り乱れてそれぞれの主張ばかりを言い合って、時間だけが無駄に過ぎるようなことは避けてほしいと願うばかりです。
ちなみに前回のコラムでご紹介した、私が犬の散歩中に背後からドッグランを実績なのか公約なのか、「ワンちゃんのお散歩ご苦労様です!ドッグランと言えばぁぁぁ、〇▲□◎でございまぁぁぁ~~~す」叫んでいった候補者は、これが功を奏したのかどうかは不明ですが無事当選されました(笑)。立派なドッグランを愛犬共々心よりお待ちいたしております。
一方のアメリカの大統領選挙ですが、先日文化勲章を漫画家のちばてつや氏が受賞されたので、それにあやかってこれも何回か前のコラムで書きました『ハリスの旋風(かぜ)』が吹いてしまうのかと思いきや、なんと予想以上にトランプ氏の圧勝という結果に終わってしまいました。果たしてこれからの4年間がどうなっていくのか、世界中がおっかなびっくりの状態で固唾を吞んでいるのではないかと思います。
そこでまず私が一番心配するのが、いつかは開催されるであろう日米首脳会談で石破首相とトランプ大統領の間できちんとしたコミュニケーションが果たしてとれるのか?という問題であります。トランプ大統領には仲良しの安倍晋三が嫌いであった石破首相との情報は入っていると思われますが、彼を前にして石破首相が流暢な英語で会話をすることはおそらく不可能だと思いますので、当然通訳を介してのやり取りになるはずです。
あの石破さんのとってつけてもったいぶった慇懃無礼の感もある、最後まで聞いても何が言いたいのかはっきりしない物言いをトランプ大統領に通訳するなんて、誰もこなせる人なんていないのではないかと不安に思っておりました。そうしたところ安倍首相の時の通訳を実はトランプ大統領が安倍首相以上にお気に入りだったとかで、外務省はその彼を今回のトランプ大統領対策で再び通訳に抜擢するそうなのです。石破首相のあのゴニョゴニョをどこまであっぱれなまでに意訳してご披露されることか、密かに期待いたしております。
そんな感じで大統領選も終わってそろそろコラムの脱稿をせねばと準備していたところに、国民民主党の玉木代表の不倫問題が発覚してしまい、ちょっとこの推移を少し見守ってしまったためコラム脱稿が少し遅くなってしまいました。選挙がもう少し早ければ“103万の壁”は絶対に今年の流行語大賞にノミネートされていたはずですが、これはちょっと間に合いませんでしたね。
そこで昨今の国会議員の不倫が表ざたになった場合の顛末としては、世間様からの様々なバッシングを受けて議員辞職まで強いられることが通常の流れになっておりました。では果たして今回の玉木代表の行方は一体どのようになっていくのか・・・。それがどうもここ最近の流れとは違ってきておりまして、議員辞職どころか政党の代表も辞することなくそのままで『103万の壁』を訴え続けておられます。それどころか財務省側に非難やバッシングがいく始末で、これは “財務省のハニートラップ”とまで騒ぎだす輩も出現しているのであります。
以前から私も不倫云々なんてものはあくまでもプライベートの問題で、刑法を犯して逮捕・起訴されたわけでもなく、個々の当事者間で問題を解決すればよい事だと思うのです。それを赤の他人がやいのやいの言う必要はなく、それの責任で仕事までも辞する必要はあるかと言えば、それもどうかと思っている派の側でございました。そこで今回の玉木代表は党の政策という大きな世論を味方につけて、このままですと何も辞職せずに乗り切っていけそうな感じであります。
まあとにかく国会議員の皆様方におかれましては、党利党略や私利私欲ではなく、世のため国のため国民のために必死で働いて頂き、我が日本国をより豊かに、さらに安全な住みよい国にさえして頂けますれば、あとは私生活にてどこでだれと何をしようが一向に構いませんので、とにかく頑張って頂きたいものです。
でもまあこれによって、不倫で辞職をする必要はないという“前例”が出来ましたら、多くの国会議員が大手を振って安心して不倫に励むようになってもらっても、それはそれでチョット如何なものかとはなりますけどね(笑)。
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