アルツハイマー診断ドック

認知症から、
人生を守るために。

早期発見で「つらさ」に寄り添うことができます。

順天堂大学医学部 脳神経外科学講座 主任教授

近藤 聡英

東京駅直結 東京駅直結

より良い治療を見つけるために

日々の生活の中で、「最近、もの忘れが増えたかも・・・」と感じることはありませんか?
Dクリニックの「アルツハイマー診断ドック」は、認知症の心配がある方を対象に、もの忘れの原因を突き止めるための精密検査や治療のご紹介を行っています。
当外来では、ご本人やご家族の大切な日常を守るために、最適な方針を一緒に検討していきます。

脇坂 長興医師診察風景 Dクリニック東京にて

アルツハイマー診断ドックで
早期発見

アルツハイマー病は、脳内の異変が約15〜20年前から始まると言われています。
初期段階は、一般的な検査で異常が見つかることもありません。
しかし、進行すると仕事や家事での些細なミスが目立ち始め、周囲の注意を引きます。
その前段階で、本人だけが「もの忘れが増えた」などの違和感を覚えます。
こうした違和感が認知症の初期サインですので、気になる方は早めの受診をお勧めします。

どちらの、もの忘れか?

年齢を重ねると、誰もがもの忘れを経験しますが、認知症による「もの忘れ」と加齢による「もの忘れ」は異なります。
認知症は記憶や判断力など、脳の機能に障害が生じることで、日常生活に支障をきたす脳の病気です。
その原因は多岐にわたり、早期に診断を受けて適切な対応をすることで、改善が期待出来たり進行を抑制できたりします。

認知症による
もの忘れ
加齢による
もの忘れ
忘れ方 体験の全体を
忘れる
体験の一部を
忘れる
生 活 日常生活に
支障がある
日常生活に
支障はない
自 覚 もの忘れをした
自覚がない
もの忘れをした
自覚がある
進 行 悪化していく 老化現象として
自然に
記 憶 新しいことを
記憶できない
ヒントを
与えられると
思い出す

こんな症状がある方は、要注意!!

  • もの忘れが増えてきた

    例:物を探すことが多くなる。水道やドアを閉め忘れることがある。

  • 慣れた機器の使い方が
    わからなくなる

    例:普段使い慣れている電化製品の操作がわからなくなることがある。

  • 人、場所が曖昧に

    例:知り合いの顔や知っている場所を思い出せなくなることがある。

  • 計画立てが困難に

    例:物事を計画的に進められなくなり、作業に時間がかかる。

  • 約束したことを忘れてしまう

    例:人との約束自体を忘れてしまうことがある。

  • 記録ができない

    例:メモをとることが難しくなり、忘れやすくなった。

  • 同じ質問を繰り返す

    例:何度も同じ質問をするようになり、それに気がついていない。

  • 意欲の低下が顕著

    例:興味・関心が薄れ、日常的に行っていた習慣をやらなくなった。

  • 同じ服装になる

    例:服装に無頓着になり、毎日同じ格好をする。

  • 時間の感覚が鈍くなった

    例:待ち合わせの時間を間違うなど、時間や場所の認識が曖昧になった。

  • 簡単な計算が困難に

    例:簡単な計算でミスが増えた。以前はできた暗算ができなくなった。

  • 性格の変化が見られる

    例:些細なことで怒りっぽくなり、以前よりも疑り深くなった。

アルツハイマー診断ドックの特長

① 脳脊髄液検査で、早期かつ精度の高い
診断を

当ドックでは、MRI画像診断に加え、脳脊髄液の採取・分析を行い、認知症診断の精度を向上させています。
脳脊髄液は、脳や脊髄を保護する液体で、採血などより脳の状態を反映しやすいとされています。認知症の診断においても、重要な検査となります。

病気の特定

脳脊髄液検査は、認知症の原因となる病気の特定にも有用です。たとえば、髄膜炎や脳炎など、認知症の原因となり得る疾患を検出することが可能です。
これらの疾患の中には治療可能なものもあり、適切な治療を行うために早期の発見が役立ちます。

認知症タイプの診断補助

認知症タイプ(アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型など)の診断をすることも重要です。
アルツハイマー型認知症では、脳脊髄液中の「アミロイドβタンパク」が減少し、「リン酸化タウタンパク」が増加するという特徴があります。これらのデータは画像検査と組み合わせることで、診断精度をさらに向上させます。

アミロイドβタンパクとは

アミロイドβタンパクは、脳内に蓄積される異常なタンパク質の一種で、神経細胞の間に斑(プラーク)を形成します。このプラークが神経細胞を傷つけることで、認知機能の低下や記憶障害を引き起こします。また、アルツハイマー病では、認知症を発症する約15~20年前からアミロイドβが蓄積し始めることが知られています。

適切な時期に治療を開始できる

アルツハイマー診断ドックでは、脳脊髄液検査を行うことで、アミロイドβの蓄積を確認でき、初期のアルツハイマー病を診断するためのバイオマーカーとして非常に重要視されています。また、早期に診断を受けることで適切な時期に治療を開始でき、図のように症状の改善や病状の進行の抑制が期待できます。

② 脳神経外科の医師監修の認知症診断

順天堂大学病院脳神経外科の近藤教授の監修のもと、Dクリニックでは専門的で精度の高い認知症診断を行っています。
特に、脳脊髄液検査は限られた施設でしか提供できない専門的な検査で、検査適応の患者様のみに慎重に実施します。

順天堂大学 近藤 聡英教授診察風景 Dクリニック東京にて

③ 最新・高度な脳の総合診断が可能

  • ✓アルツハイマー病の原因物質を数値化
  • ✓認知症に関連する脳の萎縮の程度を可視化
  • ✓脳卒中のリスクを評価

検査では、認知症に関連する脳の萎縮の程度や脳卒中のリスクを含め、脳の他の疾患もカバーし、結果を報告をさせていただきます。
また、脳脊髄液の検査では、アルツハイマー病に影響を与えるとされる原因物質を数値化して評価できる画期的な検査となります。
現在の保険医療では、認知症検査の範囲はごく限られていますが、Dクリニックでは、その枠にとらわれず、早期診断に必要な幅広い検査と高感度な診断を提供いたします。
少しでも異常を感じた際に早めに検査を受けることで、初期段階から進行を抑える適切な治療を開始することが可能です。

アルツハイマー型認知症の診断方法比較

認知症は早期発見・早期治療が非常に重要です。
早い段階で適切な診断を受けることで、治療やケアの選択肢が広がり、ご本人や家族の負担を軽減することが期待できます。そのためには、正確で信頼性の高い検査を受けることが不可欠です。認知症の診断には、複数の検査法が存在し、それぞれ特有のメリットとデメリットがあります。以下に、一般的に行われる4つの検査法について、比較表としてまとめました。

検査法 メリット デメリット
血液での簡易検査 手軽、身体への負担が少ない、コストが比較的低い 精度が限定的、単独では診断確定が難しい
PET検査 アミロイドβやタウタンパクの蓄積を可視化、高い診断精度 費用が高い、被ばくリスク、検査に時間がかかる
脳血流SPECT検査 健康保険が適用されれば、脳血流の状態を可視化し機能評価が可能 被ばくリスクあり、単独では診断確定が難しい
アルツハイマー
診断ドック
MMSE、脳脊髄液検査、MRI検査を組み合わせ、多面的な評価が可能、アミロイドβやタウタンパクの濃度も検査でき、精度と負担のバランスが良い 脳脊髄液検査がやや侵襲的

アルツハイマー診断ドックは、
こんな方にオススメ

  • すぐに検査して、早く認知症リスクの
    診断と不安を解消したい
  • 大学病院と同等の精度で、迅速に診断を
    受けたい
  • 診察や検査までの待ち時間は、少なく
    したい

脳脊髄液採取の方法
(腰椎穿刺について)

脳脊髄液採取の際に行われる腰椎穿刺(ようついせんし)は安全に行われる検査ですが、不安を感じる方も少なくありません
また、「痛みやリスクが気になり、検査を受けるか迷っている」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際の処置では局所麻酔を行うため、痛みは採血時と同程度であり、採取自体も短時間で完了します
腰椎穿刺は背中側で行い、痛みや不安を軽減する目的で背中に局所麻酔を施します。
また、腰椎穿刺は長年にわたり安全に実施されている検査であり、重篤な合併症のリスクは極めて低いとされています。
不安を解消できるよう説明いたしますので、安心して検査を受けてください。

脳脊髄液の採取の流れ

  • 消毒
  • 表皮の麻酔
  • 骨膜の麻酔
  • 穿刺(針を刺す処置)
  • 脳脊髄液採取
  • 安静

検査全体の所要時間は、安静時間を含め通常90〜120分程度ですが、麻酔をしてから脳脊髄液を採取するまでの時間は5〜10分ほどです。

脳脊髄液は腰椎から採取する

脳脊髄液(のうせきずいえき)は脳室という空間で産生され、脳や脊髄の周囲を満たしています。
腰椎穿刺では、この脳脊髄液を採取します。

腰椎穿刺の姿勢と採取方法

脊椎の間を広げるため、膝を抱えてへそを見るような姿勢で横になっていただきます。
専用の針を使用して穿刺し、自然にゆっくりと流れ出る脳脊髄液を採取します。

※裸になる必要は無く、洋服をめくって腰を露出していただくだけで結構です。

針を刺す位置について

脊髄は脳とつながる太い神経の束で、第2腰椎あたりまで伸びています。
そのため、腰椎穿刺は第3〜第5腰椎の間で行われ、脊髄には触れません。
また、背中側には臓器や大きな血管がほとんどないため、安全に穿刺できる部位です。
末梢の神経に触れると患者様も感じることがありますので、医師が患者様に確認しながら進めて行きます。

認知症の治療ケアについて

アルツハイマー病による軽度認知障害や認知症に対する新薬レカネマブ

2023年12月、新しい作用機序を持つアルツハイマー病による軽度認知障害や認知症の治療薬であるレカネマブ(販売名:レケンビ®)が、国内ではじめて承認されました。
症状の悪化抑制は、ご本人の自立にとって非常に重要であり、その効果が期待されています。
診断により治療対象と判定された方については、対応可能な医療機関(順天堂大学医学部附属順天堂医院)へご紹介することが可能です。

新薬導入の背景

レカネマブの承認、医療機関への導入に関しての背景は、レマネカブが症状の悪化を27%抑制したという結果があります。
加えて、副次評価項目である「介護者が評価する日常生活動作の低下」においても、仮説的ではありますが、プラセボ群と比較して37%の抑制効果が確認されました
日常生活動作の悪化を抑えることは、ご本人の自立にとって非常に重要であり、その効果が期待されています。 このような点から、アルツハイマー病の治療薬として承認されたと考えられます。しかし残念ながら、レカネマブの対象者は限定されております。

エーザイ株式会社とバイオジェン・インクは、レカネマブの臨床第III相試験結果をCTADで発表(2022年11月30日)

アクティブエイジングの実現

Dクリニックでは、認知症予防や進行抑制の視点から、生活の質や健康の向上を目指したさまざまな治療を提供しています。
禁煙や適正な体重の維持、質の良い睡眠の確保など、認知機能の維持・改善に役立つ生活習慣の見直しをサポートします。
また、男性更年期障害が認知機能に影響を与えることもあり、その詳細な検査ができる男性力ドックもご用意しています。
詳しくはお問い合わせください。

アルツハイマー診断ドックの流れ

当科は完全予約制となっており、救急対応は行っておりません。また、診療のご予約前に、専門スタッフが事前にお話を伺う仕組みを導入しています。
患者様の状態や受診理由によっては、順天堂大学医学部附属順天堂医院や他の医療機関をご紹介する場合もございます。

ドック判定までの目安:1ヶ月

  • 事前相談・ご予約

    事前相談・ご予約

    ご予約時にドックに関する疑問、不明点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
    専門スタッフがお話を伺います。患者様の状態や受診理由をお伝えください。
    事前相談の結果、当院でのドックが適していると判断された場合、予約手続きを行います。

  • 診察・検査

    診察・検査

    専門の医師が対面で認知機能検査を行います。

  • 診断・判定

    診断・判定

    診察と検査の結果に基づき、アルツハイマー型認知症の診断をします。
    将来の発症および進行の予測だけでなく、予防法や対処法をご提案いたします。
    また、治療の提案や治療施設のご紹介も可能です。

  • 治療検討・対応院紹介

    治療検討・対応院紹介

    判定後、治療が適応される場合には、いよいよ治療を開始します。治療計画に基づき、提供いたします。
    保険適用対象者となる場合は、対応可能な医療機関(順天堂大学医学部附属順天堂医院)へご紹介することが可能です。

費用

診療費
問診 165,000円
(税込)
検査 頭部MRI検査
認知機能テスト
脳脊髄液検査

※当院は自由診療となります。

※検査(MRI、認知機能テスト、骨髄採取)の所要時間は3時間~4時間を目安に行います。検査後の通院は必要ありません。

※脳脊髄液採取の際に麻酔を使用します。麻酔使用当日は、自転車や車の運転はできません。

※MRI検査については提携先クリニックでの検査となります。移動はタクシーで5分圏内です。

各種クレジットカードのお取り扱いもしております。

※カードでのお支払いは1回払いとさせていただいております。

脳脊髄液検査について、よくあるご質問

  • アルツハイマー診断ドックとは、何ですか?

    アルツハイマー診断ドックは、認知機能や記憶力の低下を早期に発見し、適切な診断と治療を行うための専門的な検査プログラムです。認知症の初期症状を見極めるための精密検査を提供しています。

  • 家族が同伴することは、できますか?

    はい、ぜひご家族の方と一緒にお越しください。ご家族が同席することで、患者様の状態をより正確に把握し、適切な治療計画を立てることができます。

  • 予約は、どのようにすればよいですか?

    アルツハイマー診断ドックは完全予約制です。お電話またはウェブサイトからご予約いただけます。まずはお気軽にお問い合わせください。予約前に専門スタッフがお話を伺います。患者様の状態や受診理由をお伝えください。

  • 脳脊髄液採取のリスクは?

    基本的には安全な検査ですが、5-20%程度の割合で頭痛(腰椎穿刺後頭痛)が起きることがあります。大抵は軽く、少し横になっていると治まりますので、特別な処置はいたしません。また、針を刺した部位の痛みが数日続くこともありますが、数日以内に自然に治まります。

  • 脳脊髄液検査は、痛いですか?

    脳や髄膜の変化が疑われる場合に行う検査です。局所麻酔を行うので、検査中の痛みはありません。

医師・スタッフの紹介

近藤 聡英

近藤 聡英

(こんどう あきひで)

略歴

脳神経外科学会 脳神経外科専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本脳神経外科学会(代議員)
日本脳神経外科コングレス(理事)
日本脳腫瘍の外科学会(理事)
日本聴神経腫瘍研究会(世話人)
日本性差医学・医療学会(評議員)など

順天堂大学医学部脳神経外科学講座 主任教授

認知症は、早期発見と適切な治療が何よりも重要です。
脳神経外科専門医として多くの患者様を診てきたからこそ、早期の対応がその後の生活に大きく影響することを実感しています。
「アルツハイマーかも」と感じたら、脳の状態を詳しく検査し、必要な対策をできるだけ早く始めることが大切です。

略歴

日本形成外科学会専門医
麻酔科標榜医
日本美容医療協会会員
特定非営利活動法人F.M.L.理事
医療法人 翠奏会理事長
聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学寄附講座講師

聖マリアンナ医科大学医学部卒業。同大学病院の形成外科でskin rejuvenationを研究。

美容や再生医療に携わる中で、見た目の若さだけでなく「内側からの健康維持」が問われる時代になっていると感じています。
Dクリニック東京では、加齢による変化や生活習慣に向き合いながら、“病気になる前に整える” という予防医療の視点からサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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