『ヒリヒリする10月』

毎日のように「暑い、暑い」と言っているだけだったのに、気が付けば今年も残すところあと３ヵ月となってしまいました。「ヒリヒリする10月を過ごしたい！！」と言ってエンジェルスを飛び出してドジャースに移籍をし、まさにこれこそ有言実行を披露してくれて今シーズン大活躍だった大谷君は、これから念願のワールドシリーズ制覇に向けて更なる活躍を見せてくれるのでしょう。期待いたしております！！

能登地方の皆様におかれましては、新年早々の地震からの復興の兆しが少しずつ見えてき始めていたところに、今回の大雨による災害は本当にどうしてこの場所だけが今年１年に２回も・・・、と思うと言葉さえ失ってしまいます。心からお見舞いを申し上げるとともに、少しでも早く完全復興がなされることを願うばかりでございます。

大谷君の『50－50』達成の日に被ったら、どちらのニュースの方が大々的に取り上げられるのか見ものでした自民党総裁選でしたが、大谷君があまりにも早く達成してしまったため、遅れてしまった分だけ一応それなりの盛り上がりはあったと言っても良いのでしょうか。5度目の挑戦でやっと念願の総裁の椅子に座ることになった石破さんでございます。

自分が総裁指名を正式に受ける前に閣僚人事をリークさせて、衆院選の日程まで暴露してしまうなんて、過去にこんな自民党総裁っていましたかね？そこでふたを開けてみたら“党内野党の在庫一掃処分内閣”と揶揄されてしまうメンバーとなりました。毎回閣僚人事においては身体検査なるものを実施して、就任直後に文春砲を食らってしまわないように用心するのは必至の事です。

果たして石破さんはそういったネットワークやリサーチ力をしっかりとお持ちなのかどうは不明ですが、たぶん文春、新潮あたりがこれまでに仕込んでいたネタをいつ暴露するか虎視眈々と狙っているのではないかと私は心配しております。もしくは選挙が終わり次第に、この度“反石破派”となった党内野党の方々が、そのあたりのネタをマスコミに垂れ込んでしまうのではないかとも勘ぐっております。

過去の民主党は野党だったから好きなことを勝手に言えていたのが、まさか本当に政権を取って実際に国政を運営するとなると、言っていたことなんて殆ど実行できずに馬脚を現しました。石破新総理もいざ自分が国のかじ取りを本当にするとなったとたんに、今までのような国民にとっては耳障りのいいことばかり言ってはいられないことを、今回の選挙日程の決定あたりで既にひしひしと実感されておられるのではないでしょうか？

今回テレビの画面越しですが、健康状態がはた目にはかなり心配に見えた菅さんや、言うことを全く聞こうとしない単なる頑固ジジイにしか見えなくなった麻生さんが、本当にいつまで自民党の重鎮として活動をするのか、出来るのか、全くわかりませんけど、何か本当に新しい空気感を醸し出していただかないと停滞しきった日本のこの今の流れは変わらないように思います。総裁選は国民に対する公約でなく、自民党員の方々への公約なのでしょうから、本当に歯の浮くような絵空事を二言目には『改革』と称して皆さん御託を並べておられました。

進次郎氏は1人で聴衆を前に勝手に話しているときはまだ良かったのでしょうが、多くの立候補された方々と論戦を交わす事態となると、あっという間にメッキが剥がれ落ちてしまい、当初の予想からはもろくも崩れ落ちてしまいました。とはいえ今回の選対委員長というポジションは、全国の選挙演説会場で「客寄せパンダ」として東奔西走するような指令が出たものと思われます。そして補佐してくれる代行に、岸田前首相の演説のゴーストライターだった木原さんを就任させて、自身の演説でボロが出ないようにチェックをお願いすることにしたようです。

そして今回の裏金問題で完全に抹殺された状態の安倍派の重鎮の皆様方は、党としては公認せずに野党に議席を取られてしまうよりも、世論からはまたやいのやいの言われてしまうのは承知の上で、一応公認だけはしておいて何とか必死で頑張ってもらい議席だけでも死守させるつもりなのでしょう。とはいえ当選しても暫くは石破政権では要職に就くことは出来ず、麻生さんの言っていた『冷や飯食い』の状態で、議員としての存在感を示すことは当面不可能かと思われます。

とにかく全ては今月末の選挙の結果次第だとは思いますが、もしその結果次第で万が一石破さんと野田さんが手を組んで新党を立ち上げて、本当に自民党をぶっ壊すようなことになれば・・・。それはそれで大変なことが起こってしまうわけですが、それくらいの事をしないと何かもう新しい政治は我が国では生まれてくれないのではないかと思ってみたり致します。まあそんなことは1,000％あり得ない完全な私の妄想ですけど、石破さんにとってはこれまでの人生で一番ヒリヒリする10月になることは間違いありません。

我が家の犬にはお気に入りの“バクのぬいぐるみ”がございまして、ただ機嫌が悪いときは当てつけにそれをくわえて振り回したりもするのですが、そいつを枕に寝落ちすることを我が家では『バク睡』と呼んでおります。