理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.71

『東京都知事選挙』

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はい、今年も半分終わってしまいました。例年よりもかなり遅れての梅雨入りとなりましたが、お天気の状態としましては「メチャ降る」もしくは「クソ暑い」という二者択一状態の東南アジアを彷彿とさせる熱帯雨林気候になっているようです。紫陽花のカタツムリも豪雨に打ち落とされるか、灼熱の元で干からびるか、どちらにしても生命維持困難な状況下におかれているのでは?(笑)

間違いなくこのまま今夏も酷暑となることは確実かと思われますので、コラム読者の皆様におかれましては、どうぞ体調管理にはお気を付けいただきくれぐれもご自愛ください。

前回のコラムで予想をしておりました、「ひょっとしたら小池さんは3選をやめて立候補をしないのではないか?」という思惑は見事に外れてしまいました。これはどうも思っていたほどの勢いを蓮舫さんに感じられないことと、石丸さんの勢いが逆にあることから反小池の2人の票を合わせれば負けるかもしれないけど、個々での戦いであれば負けることは絶対にないと確信したのでしょう。意外と今回の七夕決戦は小池さんの圧勝ですんなりと終ってしまうのではないかと思う次第です。

当初は、「来日して日本語学校に数年通ってまぁまぁ話すのが上手になったわね~」の外国人レベルのイントネーションだった“AIゆりこ”です。都庁に投影するプロジェクションマッピングのための巨額の予算を電通方面に投じてくれたお礼に、シャレで作ってもらったのではと揶揄されているようです。果たして今こんなものを発信しなければならないのか、本当に不気味としか言いようがありませんでしたが、その後「これは東京都の事業ではなく、この作成に税金は一切使われておりません」と言い訳めいたことまで追加発信されておられます。その活舌の悪さと、口の動きに不一致だった音声部分も多少改善されたバージョンアップ版をその後も次々と発信されており、どうやら完全に一人悦に入っておられるようです。

それにしても売名行為ともいわれる都知事選におけるこれだけの数の立候補者数ですが、300万円の供託金も抑止力になっていない感は否めません。だからと言ってやみくもにこの金額をあげてしまえばよいかといえば、『立候補の自由』を保証する憲法に抵触してしまうともいわれるわけで、なんともし難い状況に陥っているといえましょう。今回の逸脱したポスターの件などは “法律さえ犯していなければ何をしても問題ない”という昨今の風潮に違和感を覚えずにいられないのは私だけでしょうか?

事あるごとに「そんなことは言われなくてもダメなことはわかるでしょう!!」と親や教師や先輩たちに、こんこんと言われ続けてきた昭和の人間としましては、これこそが日本人の美徳であり、道徳観であると信じて疑っておりませんでしたが、令和の時代にはそれはもう過去のお話とされてしまいそうでございます。まあそう言われてきたはずの国会議員の連中が、パー券の売り上げの一部をこっそりと懐にしまい込んで、それをまたご丁寧に自分の政治団体に移してのちのち相続税を支払わなくてもよいような操作をしていたわけですから、昭和の人間でもダメな奴はダメってことでしょうけどね。

東京都の合計特殊出生率が1.0を割ってしまい0.99になったことも今回の都知事選の争点の一つようですが、正直今回大きく下がってしまった理由は長引いたコロナ禍が要因であることは間違いありません。一時は生命まで脅かす勢いのあった新型コロナが蔓延している中で、結婚や妊娠を踏みとどまったカップルはたくさんいたでしょう。感染して自宅療養中の妊婦さんがその後の入院を受け入れてもらうことができず、結局自宅で出産してしまいそのまま新生児が亡くなってしまった事件などを耳にすれば、安心して妊娠・出産できるなんて誰も思うわけがありません。

ですから来年、再来年の東京の合計特殊出生率は、このコロナ禍を脱出した反動だけでこれから都知事が何をしようがしまいが、おそらく余程のこと(今回のコロナ禍のようなこと)でも起こらない限り微増するはずです。そうすると颯爽とこの数字だけを取り上げて、いかにも自分のやってきた(と言い張る)子育て支援策がこのように実を結んだのだと自分一人の手柄のようにほくそ笑む“AIゆりこ”の顔が浮かんで来て仕方がありません。

蓮舫さんは都知事になれなければ大方の予想通りに次の衆議院選挙に東京のどこからか出馬するのでしょうか。しかし今回あれだけ小池さんに牙(前歯?)をむき出しにして戦いを挑んで、本当に小池さんに代わって都知事になって心の底から東京都を変えたいと思っていたのであれば、次の都知事選までしっかりと充電をして下準備に汗を流すというのが筋なのではないかと私は思いますが。

そこで石丸さんはどうされるのでしょう?再度都知事を目指すにしてもあの風体と物言いであれば、正直やや賞味期限切れの感がある橋下徹氏よりも数字がとれると思ったどこかのテレビ局は情報番組のコメンテーターとして使いたくなるでしょう。これまでの彼の武器であるYouTubeのみならず、全国区の公共の電波を使って高齢者層への知名度をより上げて次の戦いに備えるのが順当かと。

何かもう最後はAIゆりこの圧勝のような感じで話をまとめてしまいましたが、選挙は勿論下駄を履くまではどうなるかはわかりません。あと1週間の世の中の流れをしっかりと注視していたいと思います。さあ、どんでん返しは本当に起こるのでしょうか?

 

 

秋に向けて大切な選挙を控えておられる民主党さんは、今後の選挙演説や討論会には“AIバイデン”を是非ともご利用されることをおススメ致します。

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